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イッティWEBスタッフの制作ブログ

楽天からWooCommerceの移転で失敗しない方法

新宿のウェブ制作会社イッティのディレクターHです。10連休のGWでもECサイトの商品が届くなんてEC物流は凄いですね。今回は楽天からWooCommerceへの移行について簡単に解説いたします。

楽天からWooCommerceへ移転するには楽天のCSVファイルをWooCommerceにインポートすることで移転させることができます。

CSVで移行できる商品数

商品数が多いショップはCSVによる移行ができなことがあります。

WooCommerceのサーバ性能にもよりますが、スムーズにCSVでインポートできるのは5,000商品前後です。

3,000商品を超えてからデータベースが肥大化してインポートが難しくなってきます。

3,000件以上の商品をインポートするには、サーバの設定を変更する必要があります。

下記のサーバの設定を変更できない場合は、3,000以上のインポートは難しいとお考えください。

  • memory_limit:512M以上
  • max_execution_time:120以上
  • max_input_time:120以上
  • post_max_size:256以上
  • max_allowed_packet:データベースのサイズはインポートに合わせて設定します

商品数が多いほど移行費用が高くなってしまうため、できるだけ商品数が少ない段階での移行がお得です。

サーバ性能と商品数の目安

WooCommerceに商品数の限界はありません
専用サーバを利用して10万点以上の商品を取り扱っているWooCommerceもあります。

Soul Brother Recordsは商品数3万点以上のWooCommerceを運営しています。

VPSサーバを利用して、商品数2万点以上のWooCommerceを運営しているケースもあります。

KSPORTVPSサーバで商品数2万点以上のWooCommerceを運営しています。

共有サーバは各社独自のチューニングがされていますが、商品数1,000点が目安とされています。

商品数が増えるほどウェブサイトの処理も遅くなるため、できるだけスペックに余裕があるサーバ環境を用意した方が良いでしょう。

用意する楽天のCSVファイル

楽天RMSから商品のCSVファイルをダウンロードできます。
CSVファイルは下記の3つになります。

  1. dl-item.csv 商品情報のCSVです
  2. dl-item-cat.csv 商品のカテゴリーのCSVです
  3. dl-select.csv 商品バリエーションのCSVです

この3つのCSVをWooCommerceにインポートさせます。

楽天CSVで注意する点

CSVファイルでいくつか注意する点があります。

文章に商品へのリンクを書いているケース

商品説明に、別の商品へのリンクを書いている場合があります。
インポートした商品説明の文章に、楽天商品へのリンクも含まれてしまいます。

このような文章内のリンクは、インポート後に手作業で削除するか、インポート前に一括削除させることになります。

手作業で修正する数が多い場合はCSVでのインポートではなく、手作業で移行させるサービスも検討した方が良いでしょう。

リンクを削除するだけで良い場合は、一括でリンクタグを削除できます。

選択項目がラジオボタンのケース

商品バリエーションをラジオボタンにしている場合は、手作業で修正することになります。

CSVでは下記のように出力されてしまいます。

CSVのインポート後、またはインポート前のCSVを修正することになります。
ラジオボタンの数が多いと修正作業の工数が増えてしまいます。

上記以外に、HTMLのタグやスタイルを利用している場合も修正が必要となることがあります。

商品の移行はお客様との共同作業になることがほとんどです。
当社がCSVを使って商品を移行させ、お客様が確認、修正していきます。

楽天からWooCommerceの移行で失敗しない準備

オウンドメディアの運営

国内最大級のショッピングモール型ECプラットフォームの楽天から撤退するとアクセスは落ち込みます。

そのため、事前にオウンドメディアとなるブログを運営してアクセスを集めておくことが必要です。

WordPressでオウンドメディアを運営している場合、このWordPressにWooCommerceをインストールしてECサイトとして運営することができます。
オウンドメディアのアクセス数をECサイトのアクセスに転換することができます。

Amazon Payの導入

WooCommerceでもクレジットカード決済、代引き、銀行振込、PayPalなど、各種決済サービスを利用することができます。

法人であればAmazon Payを導入することができます。しかも月額利用料は0円です。

Amazon Payを導入することで、ユーザーはAmazonの情報、決済で簡単に商品を購入することができるため売上もアップします。
WooCommerceのECサイトには必ず導入したい決済サービスです。

カスタマイズのコスト

WooCommerceの最大のメリットは、自由にカスタマイズができ、SEOの強化もしやすい点です。

ASPではできない入力欄を増やすことや、カテゴリーとは別の分類、画像の設定欄を自由に増やすことができます。
SEOに弱いカテゴリーや検索ページもカスタマイズして、SEOを強化することもできます。

こういったWooCommerceのメリットを最大限に引き出すカスタマイズのコストも想定しておく必要があります。

カスマイズのコストは、ASPと比べてもかなり安くできるでしょう。

例えばメイクショップで定期購入を導入した場合、初期費用は最低でも16万円かかります。

WooCommerceであれば定期購入の導入は0円でも可能です。

二人三脚でECサイトの運営に協力してくれる制作会社が必要となってくるでしょう。

楽天とWooCommerceのランニングコスト比較

SEO対策や広告出稿などを除外して、最低限のランニングコストを比較してみます。

楽天の月額費用シュミレーション

ECサイトの商品は日用品で、商品数は500点、売上100万円とします。

  • 楽天:約14万円(がんばれ!プランの場合)
  • WooCommerce:約7万円(管理費+サーバ代、カード決済手数料4%)

月額の最低コストは、楽天の半分以下に抑えることができます。

削減できたコストから、半分をウェブサイトの強化や、広告費用とすることで、段階的に売上を上げることができます。

楽天での売上が頭打ちになっている中規模ショップの方にはWooCommerceはお薦めのECサイトです。

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