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welcartからWooCommerceへ移行する方法

CSVファイルがあれば、どんなECサイトでもWooCommerceへ簡単に移行することができます。今回はWelcartをサンプルにCSVを使った移行をご案内します。

移行作業の流れ

welcartからWooCommerceへの移行作業の流れは下記にになります。

  1. welcartのデータをcsvファイルでエクスポート
  2. csvファイルを整理する
  3. GoogleスプレッドシートでUTF-8形式に変換する
  4. WooCommerce用にインポートするプラグインを導入
  5. csvファイルをインポート
  6. インポートできない箇所を手動で修正する。

csvや、xmlファルだけでは完全に移行することはできません。移行できない箇所は手動で修正する必要があります。

welcartのデータをcsvファイルでエクスポート

今回の作業で重要なのがcsvのエクスポート作業です。

welcartのデータをcsvでエクスポートする

welcartの「商品マスター」メニューから「操作フィールド」「商品データ出力」をクリックしてcsvファイルをエクスポートします。

welcartのcsvファイルを整理する

welcartのcsvファイルから不要な列を削除します。

「ポイント率」や「配送目安」など、不要と思える列を削除します。

インポートする時に本当に必要な項目を選択するので、この段階ではざっくりと不要と思える列だけを削除しておきます。

csvファイルを確認すると「画像データ」がありません。

そこで「Export WordPress data to XML/CSV」を使って画像データ用のcsvファイルをエクスポートします。

Export WordPress data to XML/CSVを使って画像データをエクスポート

Export WordPress data to XML/CSVをインストールして有効にします。

「Export WordPress data to XML/CSVだけではダメなの?」

「Export WordPress data to XML/CSV」では、welcartのsku情報などが取得できません。

そのため「welcart」のcsvと「Export WordPress data to XML/CSV」のcsvファイルを組み合わせて使います。

Export WordPress data to XML/CSVで画像ファイルのcsvをエクスポートする

  1. メニューから「新規エクスポート」を選択します。
  2. 「投稿」を選択して「エクスポートファイルをカスタマイズ」して出力します。
  3. エクスポートするデータをフィールドにドラッグ&ドロップします。

    今回はフィールドにドラッグするの下記の4つになります
    ID」(ポストId)
    Image Featured」(アイキャッチ画像)
    Image Path」(商品画像)
    _itemCode」Execelで整理するために必要
    プレビュー」をクリックすると出力されるcsvファイルを確認することができます。
  4. csvファイルをダウンロードする
    「続行」ボタンを押していき、csvファイルをダウンロードします。

画像用のcsvファイルがエクスポートされました。

画像用のcsvファイルを整理する

「Export WordPress data to XML/CSV」の画像用csvファイルには、welcart以外の記事の画像ファイルの情報も含まれています。

そこでExcelの「フィルター」機能と「VLOOKUP」関数を使って、welcartの画像だけのcsvファイルに整理します。

フィルター機能でwelcart以外の「行」を削除する

フィルターを使って「_itemCode」が空白の行を削除します。

  1. excelメニューの「データ」から「フィルター」を選択。
    「_itemCode」の▼をクリックして「空白」だけにチェックします。
  2. 「_itemCode」が空白の行が表示されたので、全て選択して行を削除します。
  3. フィルターを解除すると、welcartの画像データだけになりました。
  4. 列の「_itemCode」は不要になったので、「_itemCode」を削除します。

文字「|」を「,」に置き換える

「Image URL」には複数の画像URLが記載されています。
URLの区切りには「|」が使われているので、インポート用に「,」(カンマ)に文字を置き換えます。

  1. 「Image URL」の列を選択します。
  2. Cntl+Hキーで、置き換えウインドウを表示させます。
  3. 検索する文字列に「|」を記入。
    置換後の文字列に「,」を記入して「全て置換」をクリックすると文字の置換えが完了します。

2つのCSVファイル情報を統合させる

  1. welcartのcsvファイルに新しいシート「Sheet2」を作成して、画像用csvファイルのデータをコピペします。
  2. 「Sheet1」の最後の列(E)に「Vlookup」関数を設定します。
    下記の図を参考に適宜変更します。
  3. E2にVlookup関数を記入したら、下のセルへコピーします。
    「Sheet2」の「ImageFeatured」の画像URLが参照されて表示されます。
  4. 同じようにF2にSheet2の「ImageURL」が表示されるようにVlookup関数を設定します。

GoogleスプレッドシートでUTF-8形式にする

  1. 先程Vlookupで作ったエクセルのデータをコピーして、スプレッドシートにペーストします。ペーストする時には「値のみ貼り付け」でペーストします

  2. 「カンマ区切りの値」でCSVファイルをダウンロード保存します。

CSVファイルをインポートするプラグインをインストールする

下記の2つのプラグインをインポートして有効にします。

CSVファイルをインポートする

  1. All Importから「New Import」クリックしてCSVファイルをアップロードします。
  2. 「新規作成」には「WooCommerce商品リスト」を選択して次へ進みます。

  3. インポーターの画面を見ながら、フィールドをドラッグ&ドロップで配置していきます。
    「プレビュー」ボタンを押すと、確認できます。

  4. ステップ4では「自動検知」を押して、次のステップに行きます。
  5. 最後に「インポートの確認&実行」をクリックすればインポートは完了です。

WooCommerceの「商品一覧」を確認すると商品がインポートされています。

インポートできない箇所を手動で調整する

インポートできなかった箇所は手動で調整することになりますが、Welcartの商品登録がシンプルであれば、CSVのインポートだけで完了することもできます。

WooCommerceへの移行をお考えの方はお気軽にご相談ください。

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