welcartからWooCommerceへ移行する方法
CSVファイルがあれば、どんなECサイトでもWooCommerceへ簡単に移行することができます。今回はWelcartをサンプルにCSVを使った移行をご案内します。
移行作業の流れ
welcartからWooCommerceへの移行作業の流れは下記にになります。
- welcartのデータをcsvファイルでエクスポート
- csvファイルを整理する
- GoogleスプレッドシートでUTF-8形式に変換する
- WooCommerce用にインポートするプラグインを導入
- csvファイルをインポート
- インポートできない箇所を手動で修正する。
csvや、xmlファルだけでは完全に移行することはできません。移行できない箇所は手動で修正する必要があります。
welcartのデータをcsvファイルでエクスポート
今回の作業で重要なのがcsvのエクスポート作業です。
welcartのデータをcsvでエクスポートする
welcartの「商品マスター」メニューから「操作フィールド」「商品データ出力」をクリックしてcsvファイルをエクスポートします。
welcartのcsvファイルを整理する
welcartのcsvファイルから不要な列を削除します。
「ポイント率」や「配送目安」など、不要と思える列を削除します。
インポートする時に本当に必要な項目を選択するので、この段階ではざっくりと不要と思える列だけを削除しておきます。
csvファイルを確認すると「画像データ」がありません。
そこで「Export WordPress data to XML/CSV」を使って画像データ用のcsvファイルをエクスポートします。
Export WordPress data to XML/CSVを使って画像データをエクスポート
Export WordPress data to XML/CSVをインストールして有効にします。
Export WordPress data to XML/CSV
「Export WordPress data to XML/CSVだけではダメなの?」
「Export WordPress data to XML/CSV」では、welcartのsku情報などが取得できません。
そのため「welcart」のcsvと「Export WordPress data to XML/CSV」のcsvファイルを組み合わせて使います。
Export WordPress data to XML/CSVで画像ファイルのcsvをエクスポートする
- メニューから「新規エクスポート」を選択します。
- 「投稿」を選択して「エクスポートファイルをカスタマイズ」して出力します。
- エクスポートするデータをフィールドにドラッグ&ドロップします。
今回はフィールドにドラッグするの下記の4つになります
「ID」(ポストId)
「Image Featured」(アイキャッチ画像)
「Image Path」(商品画像)
「_itemCode」Execelで整理するために必要
「プレビュー」をクリックすると出力されるcsvファイルを確認することができます。 - csvファイルをダウンロードする
「続行」ボタンを押していき、csvファイルをダウンロードします。
画像用のcsvファイルがエクスポートされました。
画像用のcsvファイルを整理する
「Export WordPress data to XML/CSV」の画像用csvファイルには、welcart以外の記事の画像ファイルの情報も含まれています。
そこでExcelの「フィルター」機能と「VLOOKUP」関数を使って、welcartの画像だけのcsvファイルに整理します。
フィルター機能でwelcart以外の「行」を削除する
フィルターを使って「_itemCode」が空白の行を削除します。
- excelメニューの「データ」から「フィルター」を選択。
「_itemCode」の▼をクリックして「空白」だけにチェックします。
- 「_itemCode」が空白の行が表示されたので、全て選択して行を削除します。
- フィルターを解除すると、welcartの画像データだけになりました。
- 列の「_itemCode」は不要になったので、「_itemCode」を削除します。
文字「|」を「,」に置き換える
「Image URL」には複数の画像URLが記載されています。
URLの区切りには「|」が使われているので、インポート用に「,」(カンマ)に文字を置き換えます。
- 「Image URL」の列を選択します。
- Cntl+Hキーで、置き換えウインドウを表示させます。
- 検索する文字列に「|」を記入。
置換後の文字列に「,」を記入して「全て置換」をクリックすると文字の置換えが完了します。
2つのCSVファイル情報を統合させる
- welcartのcsvファイルに新しいシート「Sheet2」を作成して、画像用csvファイルのデータをコピペします。
- 「Sheet1」の最後の列(E)に「Vlookup」関数を設定します。
下記の図を参考に適宜変更します。
- E2にVlookup関数を記入したら、下のセルへコピーします。
「Sheet2」の「ImageFeatured」の画像URLが参照されて表示されます。 - 同じようにF2にSheet2の「ImageURL」が表示されるようにVlookup関数を設定します。
GoogleスプレッドシートでUTF-8形式にする
- 先程Vlookupで作ったエクセルのデータをコピーして、スプレッドシートにペーストします。ペーストする時には「値のみ貼り付け」でペーストします
- 「カンマ区切りの値」でCSVファイルをダウンロード保存します。
CSVファイルをインポートするプラグインをインストールする
下記の2つのプラグインをインポートして有効にします。
Import any XML or CSV File to WordPress
Import Products from any XML or CSV to WooCommerce
CSVファイルをインポートする
- All Importから「New Import」クリックしてCSVファイルをアップロードします。
- 「新規作成」には「WooCommerce商品リスト」を選択して次へ進みます。
- インポーターの画面を見ながら、フィールドをドラッグ&ドロップで配置していきます。
「プレビュー」ボタンを押すと、確認できます。
- ステップ4では「自動検知」を押して、次のステップに行きます。
- 最後に「インポートの確認&実行」をクリックすればインポートは完了です。
WooCommerceの「商品一覧」を確認すると商品がインポートされています。
インポートできない箇所を手動で調整する
インポートできなかった箇所は手動で調整することになりますが、Welcartの商品登録がシンプルであれば、CSVのインポートだけで完了することもできます。
WooCommerceへの移行をお考えの方はお気軽にご相談ください。