サーバーIPがブラックリストに載ってメール送信エラーになるのを解除する方法
サーバー、ドメインが、スパムメールのブラックリストに載ってしまった時の対処方法です。ブラックリストに載っていないかの調べ方から、ブラックリストの削除申請方法までご説明いたします
メールが「送信エラーで戻ってくる」「ゴミ箱に届いてしまう」場合は、主にメールの認証、またはブラックリストに登録されたことが原因です。
この記事ではブラックリストに登録された場合の確認方法と解除方法をご案内します。
メールの送信エラーにのメッセージがあれば、スパムメールと判定されて送信相手のサーバに拒否されている可能性があります。
- 「This is a permanent error」
- 「said: 550 SC-001(hotmail、livemail)」
スパムメール判定を解除するには、プロバイダーやメールサービス、メールサーバなどが導入しているスパム判定のブラックリストからドメイン、またはIPアドレスを削除してもらう必要があります。
手順としては、ドメイン、IPアドレスがスパム判定されていないかを調べて、スパム判定している場合は、ブラックリストを提供している会社に解除してもらうように通知します。通知方法は英語になりますがカンタンです。
送信エラーとなるドメインのIPアドレスを調べる
まず、スパムメールに判定されているかを調べるためには「ドメイン」と「サーバのIPアドレス」が必要になります。
サーバのIPアドレスはaguseで調べると分かります。
aguseではフィッシングサイトや、SPAMcopなどのブラックリストに載っているかも分かります。
判定結果が「SAFE」なら大丈夫です。
これで、サーバのIPアドレスが分かりましたね。
サーバーのIPアドレスがスパムかを判定する
スパムを判定するサービスは数多くあり、サーバーやメールサービスごとに契約しているスパム判定サービスは異なります。
つまり、サーバーやメールサービスそれぞれ独自のスパムリストでチェックしているため、複数のスパムリストをチェックする必要があります。
Anti Abuse
Anti Abuseは、スパムサービスを一括で調べることができます。
1.右側の「Multi-RBL Check」にIPアドレスを入力してチェックします。
2.調査結果が「NOT LISTED」なら問題はありません。
「BLOCKED」と表示されたらスパムリストに掲載されています。
リンク先のスパム判定サービスにスパム判定の解除を申請します。
MX TOOLBOX
MXToolboxはブラックリストチェック、メールサーバー診断など、さまざまなメール関連の診断ツールを提供しています。
1.ドメインまたはサーバーのIPアドレスを記入します。
今回はドメインを記入してチェックします。
2.サーバーや、メール認証の状況が表示されます。「Blacklist Check」をクリックすると、ブラックリストに登録されているかをチェックできます。
3.セーフであれば問題はありません。
ブラックリストからの削除申請は、スパム判定サービスごとに違うのですが、スパム判定によく使われている「SPAMHAUS」の検索方法をご紹介します。
SPAMHAUSのブラックリスト削除申請
海外の企業とメール連絡を頻繁にしている方で、スパム判定された場合は「SPAMHAUS」によってスパム判定されることが多いです。
1.まずはSPAMHAUSでIPアドレスがクリーンかを調べます。
2.IPアドレスを入力して「Lookup」ボタンを押します。
3.結果が「not listed in the SBL」と表示された場合は大丈夫です。
「is listed in the DBL」と表示された場合はブラックリストに載っています。
ブラックリストに載っている場合は、表示された「DBL removal form」から簡単に申請できます。
SPAMHAUSのブラックリストから削除されても、再びブラックリストに載る場合があります。定期的なチェックが必要です。
マイクロソフトのHotmail、Outlookへのメール送信エラー
相手がHotmail、Outlookなどのマイクロソフトのを利用していて、こちらからのメールが送信エラーとなる場合。エラー文章に「said: 550 SC-001」が記載されている場合は、マイクロソフトからドメインまたはサーバがスパムメールとして認識されています。
試しにGmailから、HotmailまたはOutlookにメールを送信してみてください。
問題なく送信された場合は、確実にサーバがスパムメールのブラックリストに載っています。
SPAMブラックリストからの削除を申請する方法
メールを利用しているプロバイダー、またはサーバ会社に連絡して、ブラックリストの削除をお願いするより、自分で申請した方が早いです。
Hotmail、Outlookのスパム解除申請
Sender Informationから申請すると、早ければ1時間程度、遅くとも48時間内に解除されます。
※Sender Informationにアクセスした際に、マイクロソフトのログインが必要となります。
英語表記になっている場合は、ページ下の言語設定を「日本語」に変更します。
表記が日本語に表示されましたので、必要項目を記入してきます。
- メッセージのタイトルは「e-mail block list 解除のお願い」
- 連絡先の名前はローマ字で記入した方が良いでしょう。
- ブロックされているドメインを選択します。エラーとなる相手先がhotmail.comを利用している場合はhotmail.comを選択します。
- タイムゾーンは「Osaka, Sapporo, Tokyo」を選択します。
- ブラックリストに載っているあなたのメールのドメインを記入します。例えばyamada@yamada.comの場合は「yamada.com」と記入します。
- 該当する項目を選択します。「その他」でも問題はございません。
- メールサーバーのIPアドレスを記入します。
- サーバーの種類を選択します。不明な場合は「わかりません」を選択して下さい。
- エラーメッセージをコピペします。
- メールを送信しているホームページのURLを記入します。
送信後、早ければ2時間程度、遅ければ2日ほどで「IPアドレスをブラックリストから削除したよ」とのメールが届きます。
今回ブラックリストから削除されても、再びブラックリストに登録されることもあります。
定期的にチェックした方が良いでしょう。
なぜスパムメールのブラックリストに載るのか?
普通にメールを使用しているのにスパムメールのブラックリストに載ってしまうのにはいくつかの原因があります。
共有サーバで他のドメインがスパムメールを送っていた
共有サーバには複数のドメインが可動しています。
その中のドメインが大量にスパムメールを送信しているとサーバ(IPアドレス)が一緒のため、あなたのドメインも被害を受けます。
アダルトOKのサーバを利用している場合に多くあるケースです。
スパムメールのブラックリスト削除の申請をおこなっても、再びブラックメールに登録されることがあります。
サーバ会社に連絡して対策してもらう方が良いでしょう。
パソコンがウイルスに感染して、メールを大量に送信していた
サーバのメール送信状況を確認して、短時間にメールを大量に送信している場合は、パソコンがウイルス感染していることが考えられます。
メールを大量に送信しているパソコンがウイルス感染していなかを調べます。
ウイルス感染していた場合は、ウイルスを除去してからスパムメールのブラックリスト削除の申請をおこないます。
メールサーバーが踏み台にされている
メールサーバに侵入されている、またはメールアドレスの情報が漏れることで、勝手にメールを送信されるケースです。
メールサーバが不正に中継されているかは下記のサイトで確認できます。
1.IPアドレスを入力して検索します。
2.「OK」または「Relay access denied(リレーアクセスが拒否された)」と表示されれば問題ありません。
リレーアクセス可能と表示された場合は、メールサーバのログを確認してメールの認証方法や、パスワードの変更、マルウェアが仕込まれていないかなどを調べて対処する必要があります。
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