ホームページ管理費の相場と、管理費が始まった理由とは
こんにちは! 新宿のウェブ制作会社イッティのディレクターです
ホームページ管理費の相場や、管理契約する際の注意点、保守・管理契約のメリット・デメリットなど、管理費について詳しくご説明いたします。
ホームページを制作すると毎月の維持費が必要となります。ウェブ制作会社では「管理費」と言われることが多いです。
ホームページを制作する時には制作費とは別に、毎月の管理費(ランニングコスト)を予算として考慮する必要があります。
ウェブ制作会社のホームページ管理費とは
ホームページを運営していると、パソコンのOSやブラウザのアップデートなどによってホームページの表示や動作に不具合が発生することがあります。
GoogleMapを使って地図を表示させている場合は、APIの仕様が変更されると地図が表示されなくなります。
ホームページへのハッキングや攻撃、お問い合わせフォームからの大量のスパムメールなどもあります。
こうした不具合や攻撃に対応して、ホームページが正常に運営できるようにするために保守・管理する必要があります。
意外とホームページは脆いです。
「ホームページ表示されない」「ワードプレスログインできない」などで検索すると事例が多々表示されます。
アップデートされていないシステムを使っているホームページはかなり多いです。
月額管理費は払ったほうがいいのか?
ウェブ制作会社が言うのもなんですが管理費は払った方が良いです。
いろいろなホームページを見ているとデザインが崩れていたり、地図が表示エラーになっていたり、お問い合わせのプログラムがエラーになっているホームページがあります。
これはホームページ制作会社と保守・管理の契約をしていないのが原因で、放置されているホームページです。
こうしたホームページにならないためにも管理費は「保険料」と考えて、ウェブ制作会社と保守・管理を契約することをお薦めいたします。
昔は「管理費が高額で5年契約、途中解約は違約金」という会社も多く存在したため、ホームページの管理費に悪いイメージがありますが、管理内容と費用を確認して、ホームページの規模に見合った管理費であれば問題はありません。
ホームページ管理費の相場
管理費はウェブ制作会社によって異なります。
安くて5千円から、高くて10万円以上もあります。
管理する作業内容やホームページの規模などによって、管理費は大きく違ってきます。
小規模ホームページの保守管理の相場
1ページ~5ページ程度の小規模ホームページの場合は、月額5,000円~2万円が相場になっています。
中規模ホームページの保守管理の相場
WordPressやMovableTypeなどのCMSが利用されているホームページの場合は、月額2万円~5万円が相場になっています。
大規模ホームページの保守管理の相場
大規模ホームページの場合は、月額5万円~10万円以上が相場になっています。
安いだけで何もしてくれない
相場より安い管理費の場合は気をつけましょう。
お金だけ払って何もしていないケースは多々あります。安かろう悪かろうの典型です。
管理費は、一般的にプログラムが組み込まれていると、保守する工数が増えるために管理費は高くなります。
管理費でどこまでやってくれるのかが重要
契約前にホームページの保守管理の内容を確認して、費用に見合っているかを精査した方が良いです。
ただし、管理内容に記載されていないことでもウェブ制作会社は行うこともあるので、神経質に内容を精査する必要はありません。
管理内容を伺って「妥当かな」と、費用に納得できれば良いと思います。
イッティの管理内容
ちなみに下記は当社の保守管理内容で、料金は5,000円からです。
- サーバの提供とサーバの管理、メールの発行などの雑務
- SEOの内部調整、アドバイスやサポート
- SEO、アクセス状況のレポート
- バックアップ(東京から大阪へバックアップしています)
- 簡単な写真や文章など差し替え、修正、更新作業
- 品質管理(OSやブラウザ、APIの変更への対応)
- ワードプレス、ムーバブルタイプなどのCMSのバージョンアップ
- 使用しているプラグインの更新、見直し、差し替え
- 土日祝日の対応
- その他、ホームページに関することのサポート
上記が基本的な管理内容となっています。
お客様のウェブサイトやご要望に合わせて管理費が変わってきます。
契約期間には気を付ける
半年契約や一年契約などの契約期間に縛りがある場合は気を付けましょう。
いつでも契約を解約できる1ヶ月ごとの自動契約が一般的です。
SEOの場合は効果が発揮されるまで3ヶ月はかかりますので、1ヶ月ごとの自動契約は無理ですが、できるだけ短期間での契約にした方が良いでしょう。
コンサルティングには気を付ける
管理費内の内訳に「コンサルティング」と記載されていることがあります。
コンサルティングの名目でボッタくっているケースは多いです。
管理費で相談を受けたケースでは、1日のアクセスが150前後のウェブサイトで月10万円の管理費がかかっていました。
管理の内容は「月一回の打ち合わせとアクセスの現状説明」でした。
1日150前のアクセスに10万円のコンサルティングは不要です。
アクセスの状況や分析も、AIのサービスを使った方が安くて内容も充実しています。
このようなケースはいくつか相談を受けているので、実態はかなり多いかもしれません。コンサルティングの項目には気をつけた方が良いでしょう。
管理費を上手く使う方法
管理費を払っているのですから、遠慮しないでウェブ制作会社にいろいろと相談やお願いをすると良いのです。
制作会社としてもいろいろとご相談いただいた方が良いと思っていますし、管理費をオーバーする作業でもサービスしておこなうこともよくあります。ページの追加費用を値引きすることもあります。
また、お客様に報告しないで修正を済ますことも多々あります。
例えば、GoogleマップのAPIが変更されたので、事前に調整して地図がちゃんと表示されようにしたことを報告する会社は殆ど無いと思います。
お客様が投稿したブログを確認して誤字を修正することもよくありますが、逐一報告することはありません。
SEOの調整はセンシティブなところでもあり、調整内容をお伝えでないこともあります。
こういった作業はお客様には分かりづらいのですが、ホームページの保守・管理を契約していることで、お客様は様々なサービスを受けていることもあります。
ホームページの管理とは、二人三脚でホームページを成功させる契約でもあるのです。
中小企業こそ保守・管理を上手く使いましょう
中小企業のウェブ担当者は本業と兼務していることが多く、制作会社の窓口になっているだけでホームページの運営にまで手が回せないのがほとんどです。
制作会社と管理契約をおこない、会社のウェブ担当者としてホームページの運営に協力してもらうことをお薦めします。
ホームページ管理費が始まった理由
ホームページの管理費が始まったのは、写真を1~2枚を差し替えた作業として数千円をその都度請求するのはウェブ制作会社、クライアント企業も時間や手間がかかるし面倒だったからです。
「月々3万円払うから、更新をサクサクやってよ」
「月予算を用意している(消化する必要がある)ので固定費でスピード上げて更新してください」
と言ったお客様からの要望も多くあり、双方の業務効率化から管理費というサービスが生まれました。
それが悪用されて「格安でホームページを制作するけど、5年契約で高額な管理費」を取る悪どいサービスも生まれてしまいました。
ホームページの管理費 詐欺に注意
「御社のホームページが昨日は表示されていなかった」などの電話営業がかかってくることがありますが、これは詐欺です。気を付けましょう。
割に合わないリニューアルや、移行の契約を勧めてきます。
お客様と制作会社のメリット
ホームページを制作する時に、管理契約された場合は、ワンランク上の施策を組み込むことができます。
これはどこのウェブ制作会社でも同じだと思います。
例えば、管理契約がない場合は納品したら終わりです。
納品後にトラブルが無い安定重視の構築になります。
管理契約がある場合は、いつでも調整やサポートができるため、最新の方式や利便性の高いシステムを組み込んだりします。安定+高機能な構築がされます。
また、制作会社は独自のノウハウが他社に漏れるのを嫌がります。
管理契約された場合はノウハウが漏れにくくなるので、制作の内容やサポートも手厚くなります。
こういった制作時の手厚いサービスを受けられるのも管理契約のメリットだと思います。
ホームページ管理を契約することでメリットも多くありますが、契約する前に下記の点を注意してご契約してください。
- 管理費で対応してくれる内容を確認する。
管理内容以外のことも対応してくれるので、管理内容にあまり神経質になる必要はありません - 土日祝日の対応を確認する(サービス業の方は重要です)
- いつでも解約できるかを確認する。
- 解約した時にどうなるかを確認する。
ホームページやドメインが無くなる場合は契約してはいけません - 管理内容にコンサルティングがあれば要注意
- 安すぎる管理費も要注意
ホームページの月額管理費は、内容に見合った適正な価格であれば問題はありません。
ウェブ制作会社と協力して、ホームページを上手く運営していくことが重要です。