4つのプラグインでWordPressの表示速度を向上させる
4つのキャッシュ系プラグインで、Wordpressの表示速度を向上させます。
WordPressの表示速度を向上させるために4つのプラグインをインストールしています。
- WP File Cache
- MO Cache
- DB Cache Reloaded Fix
- Quick Cache
4つともキャッシュ系プラグインですが、それぞれに機能が異なるのでこの4つのプラグインをインストールしています。
「WP File Cache」をインストールしていれば「Quick Cache」はインストールしなくても良いかとは思います。キャッシュ系プラグインは不具合を引き起こす要因となりやすいので、キャッシュ系プラグインは少ない方が良いです。
また、Wordpressをアップデートする際には、キャッシュ系プラグインを一時無効して、キャッシュを一度パージ(開放)してからアップデートするようにしてください。アップデートでエラーになったりしますので気をつけてくださいね。
MO CacheとWP File Cacheの設定方法
WP File Cacheは、オブジェクトキャッシュ系のプラグインになります。MO cacheは言語ファイルをキャッシュするプラグインで、WP File Cacheと合わせて使用することで効果が発揮されます。
WP File Cacheの設定
WP File Cacheをサーバの「Plugins」ディレクトリにアップロードして、プラグインを有効化します。
サイドメニューの「設定」から「WP File Cache」を選択して設定画面に進みます。
WP File Cacheの設定は下記の設定をおこないます。
Enable WP File Cache
Save cached data across sessions
基本的な設定なのでチェックを入れます。
Cache location
キャッシュが保管されるディレクトリで、デフォルトのままでも良いですが、管理を考えて「wp-content」内に「cache」ディレクトリを作り、設定しています。
Do not use cache in the Admin Panel
コンパネをキャッシュしない設定で、チェックを入れておきます。
Non-persistent groups
空白でOKです。
以上でWP File Cacheの設定は完了です。
Mo Cacheの設定
MO Cacheをサーバの「Plugins」ディレクトリにアップロードして、プラグインを有効化することで完了です。
DB Cache Reloaded Fixの設定方法
DB Cache Reloaded Fixは、データベースへのクエリをキャッシュを利用することで減らし、表示速度を向上させるプラグインです。
DB Cache Reloaded Fixをサーバの「Plugins」ディレクトリにアップロードして有効化します。
サイドメニューの「設定」から「DB Cache Reloaded」を選択して設定画面に進みます。
設定は下記の設定をおこないます。
キャッシュの有効期限
半日の「720」分に設定しました。ブログの更新頻度に合わせて調整します。
リソース使用統計テンプレート
空白にします。デフォルトの場合、ソースのフッターにキャッシュ情報が表示されます。
ラッパーモード
DB Cache Reloaded Fixと相性が悪いプラグインがあるので、不具合が発生している場合は有効にします。
「populer posts」「inquiry-form-creator」のプラグインとの相性が悪いので、使用している場合はラッパーモードを有効にします。
DB Cache Reloaded Fixの設定を保存すると「wp-content」内に「backup-db」ディレクトリが作られます。
DB Cache Reloaded Fixでエラーが表示される場合
下記のディレクトリのパーミッションを「777」にしてから保存します。
- /wp-content
- /wp-content/plugins/db-cache-reloaded-fix
エラーが解消され有効化されたらパーミッションを元に戻します。
Quick Cacheの設定方法
WP Super Cacheの後発プラグインで、設定も簡単なことからQuick Cacheがおすすめです。
Quick Cacheをインストールし、有効化します。
するとサイドメニューに「Quick Cache」のメニューが表示されるので「Config Options」をクリックします。
Quick Cacheの設定画面に進むと「wp-config.php」のパーミッションについてのアラートが表示されているので「wp-config.php」のパーミッションを777に変更します。
Quick Cache(on/off)の箇所を「ON (Enabled)」に設定します。
一旦、設定を保存します。
詳細の設定を進めていきます。
Internal Debugging
将来実装される内部デバッグ機能なので、ここではFalse (Disable)を設定します。
Logged In Users
ログインユーザーにキャッシュされたページを表示させるかの設定なので、True(Don't Cache)を設定します。
Get Requests
GetリクエストによってURLにパラメータが追加された場合、キャッシュするかの設定です。True(Don't Cache)を設定します。
Client-Side Cache
ユーザーのブラウザにキャッシュさせる設定となるので、False(Disallow)を設定します。
Cache Expiration Time
キャッシュの有効期限になります。3600秒(1時間)が推奨されていますが、ブログの更新頻度に合わせて設定します。
このブログでは3日間(1日86400×3日=259200秒)を設定しています。
Dynamic Cache Pruning
記事の投稿、またはシングルページが更新された時にキャッシュをパージする設定です。
- 「Single」 記事、シングルページのキャッシュをパージします。
- 「Single + Front page」 記事、シングルページ、トップページのキャッシュをパージします。
- 「All」 全てのキャッシュをパージします。
- 「None」 記事、ページを更新してもキャッシュを維持します。
「Single+Front page」を選択しました。
No-Cache URL Patterns
キャッシュさせないURLを設定できます。デフォルトでOKです。
No-Cache Referrer Patterns
キャッシュを表示させない参照元を設定できます。
例えば、Googleの検索から訪れたユーザーにキャッシュを表示させない場合は「https://www.google.co.jp/search?q」を記入します。
基本的には空白で良いです。
No-Cache User-Agent Pattern
キャッシュを表示させないユーザーエージェントを設定できます。
モバイルからのアクセスでもPCサイトのキャッシュを表示してしまうので、モバイルのユーザーエージェントを設定します。
モバイル系のプラグインをインストールしている場合は下記のユーザーエージェントを記入します。
ついでにクローラー関係の「bot」「slurp」も追加します。
w3c_validator
DoCoMo
SoftBank
WILLCOM
mixi-mobile-converter
UP.Browser
Playstation
iPhone
Android
BlackBerry
Nintendo
Nitro
PDA
Windows CE
emobile
Opera Mini
Opera Mobi
PalmOS
ia_archive
Mobile
bot
slurp
Mutex File Locking
サーバがセマフォ対応の場合「Mutex(Semaphone)」を選択します。未対応の場合は「Mutex(Flock)」を選択します。
MD5 Version SAlT
「上級者ユーザー向け」と記載しているので、設定はそのままに。
Sitemap Auto-Caching
サイトマップxml(sitemap.xml)のキャッシュ設定ができます。設定はそのままにしています。
Deactivation Safeguards
プラグインを無効にした場合、設定ファイルを残しておくことができます。
残す場合は「YES」を設定します。
以上で設定は完了です。
「Save All Changes」ボタンをクリックして設定を保存後に「wp-config.php」のパーミッションを元に戻しておきます。