GMOサーバのGmailスパム回避の最も簡単な方法
新宿のウェブ制作会社イッティのサポートNNです。
GMOサーバのIPがGoogleやマイクロソフトを始めスパム情報提供団体などにスパムサーバと認定されてしまいました。そのためGMOサーバからGmail、G Suiteへのメールが送信できなくなっています。GMOサーバからGmail、G Suiteにメールを送信させるための簡単な解決法をご紹介します
Spamhausとマイクロソフトのスパム解除は過去記事でご説明しています。
サーバーIPがブラックリストに載ってメール送信エラーになるのを解除する方法
まずは、Spamhausとマイクロソフトのブラックリストに載っていないかを確かめて、載っていたらリストから削除してもらうように依頼します。
Gmail、G Suiteへの対処方法
現在、いくつかのGMOサーバではGmailに送信できるようになっていますが、G Suiteを利用しているドメインへの送信はできません。
また、GW明けにGMOが無料のリレーサーバーを用意しました。
リレーサーバを利用するには、SSHでサーバ設定をおこなう必要があります。
難しい操作ではありませんが、設定ミスの保証はありません。
しかもこのリレーサーバでもG Suiteにメールを送信することはできません。
エラーメールとして戻ってきます。
GMO以外の有料のリレーサーバを利用するのも良いですが、最も簡単な方法はメール用サーバを利用する方法です。
SSHでサーバの設定を変更する必要もありません。
さくらのメールボックスを使う
さくらインターネットが提供するメールサービスは1ヶ月86円です。
設定できるドメイン数は20ドメインで、メールアカウントは無制限です。
2周間のお試しがありますが、独自ドメインを設定するには正式に契約する必要があります。年間契約でも1,000円弱のため、個人の方にもお薦めです。
さくらのメールボックの注意点
メールアカウントは無制限ですが、アカウントが同じ場合は異なるドメインでも設定できません。
「info@test.jp」と「info@example.jp」
気をつけてください。
設定の流れ
作業の流れは下記になります。作業時間は30分程度です。
- さくらのメールボックスでドメイン、メールアカウントを設定します
- ドメインのSPFレコードを変更します。
- メーラーのSMTPとPOPだけを変更します。
ドメインのDNS反映が早ければ1時間ほどで利用できるようになります。
さっそく設定をご説明していきます。
さくらのメールボックスの設定方法
- まずはドメインを追加します
メニューの「ドメイン/SSL設定」をクリック
「新規ドメインを追加」をクリック
「他社で取得したドメインを移管せずに使う」をクリック
ドメインを記入して「送信」ボタンをクリック
「詳細設定にすすむ」をクリック
「SPFレコードを利用する」にチェックして「送信」をクリック
以上で、ドメインの追加は完了です。他のドメインも同じ方法で追加することができます。 - メールアドレスの追加を進めていきます
メニューの「メールアドレス」の管理をクリック
メールアドレスとパスワードを記入して「追加」をクリック
「ドメイン名を指定しないの?」と心配になりますが、この設定で大丈夫です。 - サーバ情報が必要となるため、メニューから「サーバ情報の表示」をクリック
「サーバに関する情報」をクリック
「ホスト名」の情報をメモしておきます
メニューの上に表示されている初期ドメインの情報もメモしておきます。
「ホスト名」「アカウント初期ドメイン」の2つの情報をメモしたら「さくらメール」で行う作業は完了です。
ドメインのDNSレコードの設定方法
続いてドメインのDNSレコードを変更します。
設定するレコードの種類は「MX」と「TXT」になります。
ドメインサービス提供会社によって設定は異なりますが、今回はムームードメインの操作をご案内いたします。
- ドメインのレコードの変更を進めていきましょう。
まずはメニューから「ムームーDNS」をクリック
変更するドメインの「利用する」をクリック
レコードを設定します
種類:MX
内容:初期ドメイン情報(例 test.sakura.ne.jp)
優先度:10種類:TXT
内容:v=spf1 a:www1111.sakura.ne.jp ~all(ホスト名の数字を4桁を記入)設定後に「セットアップ情報変更」ボタンをクリック
上記のように表示されればドメインのDNDレコードの設定は完了です。
メーラーの設定方法
最後はメーラーのSMTPとPOPを「初期ドメイン情報」に変更するだけです。
例えばSMTPが「mail.itti.jp」の場合「test.sakura.ne.jp」に変更します。
以上で設定は全て完了です。
ドメインのSPF設定が正常に設定されているかは下記で確認できます。
PLESKの設定
PLESKを利用している方は、PLESKのDNSサーバの設定も行います。
- ドメインの「DNS設定」をクリックします。
- MXレコードの「メールエクスチェンジサーバ」をドメインDNSレコードと同じ設定にします。
- TXTレコードの「TXTレコード」をドメインDNSレコードと同じ設定にします。
- DNS変更後に「更新」ボタンをクリック
以上でPLESKの作業は完了です。
Gmail、G Suiteを利用しているドメインにメールを送信してエラーが無ければ完了です。お疲れ様でした。